海外就職を希望するなら知っておこう!マレーシアでの就労ビザ事情!vol.59

こんにちは!

マレーシア在住の渡部 葵(わたなべ あおい)です。

今回は「マレーシアでの就労ビザ」に関してお話してみようと思います。というのも、マレーシアでの海外就職に関するご相談をいただくなかで、意外と落とし穴となるのがこの「就労ビザ発行の難しさ」だからです。

ご相談を受けた方々の様子を見ていると、海外就職というのはとても簡単そうなイメージをお持ちの方が多いように感じました。ですが実情としては「内定が出ても、ビザが発行されず内定取り消し…!」なんてケースも少なくありません。この場合、就職活動をやり直し…はたまた海外就職を諦めざるを得ない、なんてこともあり得ます。

わたし自身の就労ビザ取得時の経験に加えて、会社での採用活動の経験ももとに、「マレーシアでの海外就職で就労ビザを取得するためにはどんなところがポイントになっているのか」をお伝えしていきます。

就労ビザにおける審査のポイント

初っぱなから少し驚かしてしまうようなことをお伝えしていますが、ビザ取得のためのポイントがあります。

それは、「この人材はマレーシアにどう貢献出来るかを端的・明確に示しているかどうか」ということ。もう少し正確な表現でお伝えすると、

「前職・学校での経験が、マレーシアにどんな利益をもたらすのか」

という点を、「履歴書」という書面のみで伝えることが必要になるんです。

たとえば飲食店から内定が出たとすると、「なぜローカルスタッフではなく日本人を雇う必要があるのか?」が明確でなければなりません。マレーシア人やミャンマー人を雇用した方が人件費は安く済みますし、国としては日本人ではなくローカルに雇用の機会を与えた方が国内の労働確保にもつながるからです。そのため、お寿司職人といった専門職の場合やマネージメント側としての採用であれば、「日本人であるあなたを雇う理由」を理解してもらえる可能性は高くなるということは、お分かりいただけるかと思います。

例えば、東南アジアの英語が話せなくても出来るお仕事として、コールセンターやカスタマーサポートといった求人がメディアでよく取り上げられています。これは、「日本語話者であること」が移民局、そして会社にとって日本人を雇う理由になるため、特に際立ったスキルも知識も問われない場合もあるようです。

応募において注意すべき点

ここで求人に応募する際に注意してほしいのが、「就労ビザの発行はいつになるのか」という点です。特に「雇用期間:3ヶ月〜6ヶ月」「試用期間:3ヶ月」とある求人です。

というのも、6ヶ月間というのは、1年間のうち日本人がマレーシアにビザ無しで滞在出来る最長期間だからです。1度の入国で滞在出来る最長期間は3ヶ月間ですから、6ヶ月のうち一度近隣諸国や日本などに出国する必要があるということになります。最悪の場合、マレーシアに戻ってくる際に移民局に問われてしまう可能性もあります。

たとえ「試用期間」と表記されていたとしても、その試用期間もお給料などは発生する訳ですから、試用期間が開始される前の段階から就労ビザは会社から発行されるのかどうか、面接の際にしっかりと確認しましょう。「日本人だから大丈夫だろう」なんてことはありません。

「試用期間がある求人が悪い」ということではなく、上記に当てはまる求人の場合には、自分で責任を持って企業側と明確に確認することが大切になります。

就労ビザは強みでもあり、リスクでもある

このように、就労ビザ取得のポイントとなるのは、「ご自身の専門と今後との関連性」といえます。海外就職において履歴書が重視される傾向にあるのも、これが理由です。

ただし、ご自身や会社側がこの関連性を有していると判断しても、あくまでもビザ取得の可否は移民局の判断によって決まるということを覚えていただければと思います。移民局側の判断となれば、会社としては正直なところ、なす術がありませんし、責任も取り得ません。出来ることとしては、「採用したい理由」を移民局に伝えるほか方法がないのです。この事実を、まずは頭に入れたうえで、海外就職を検討していってほしいと思います。特にマレーシアは新政権に変わってから特に、就労ビザの取得が難しいといわれていますので、面接時にはしっかりとビザ手続きの要件等について確認しましょう!

ただし、逆に言えば就労ビザさえ発行されてしまえば、有効期限内はずっとマレーシアに滞在することができます☆また、複数回マレーシアでの出入国をするとビザランを疑われますが、そういった不必要なトラブルに巻き込まれる可能性も低くなってきます。

マレーシア国内での転職活動というのもしやすくなるでしょうから、今後の選択肢というのが大幅に広がります。(その際は新しい会社でのビザ発行が何れにしても必要になりますが)

以上、海外就職を希望する人には知っておいてほしい、マレーシアでの就労ビザ事情についてでした。

SEE YOU SOON!

AOI