こんにちは!

海外ライフコーディネーターの渡部 葵(わたなべ あおい@ayuchannnland)です。

今回は「マレーシアでの就労ビザ」に関してお話してみようと思います。というのも、マレーシア海外就職の意外な落とし穴が「就労ビザ発行の難しさ」だからです。

ご相談を受けた方々の様子を見ていると、海外就職というのはとても簡単そうなイメージをお持ちの方が多いように感じました。ですが実情としては「内定が出ても、ビザが発行されず内定取り消し…!」なんてケースも少なくありません。この場合、就職活動をやり直し…はたまた海外就職を諦めざるを得ない、なんてこともあり得ます。

わたし自身の就労ビザ取得時の経験をふまえて、「マレーシアにおける就労ビザの取得事象」を解説してみようと思います。

マレーシア就労ビザ取得の流れ

基本的な就労ビザ取得までの流れは下記になります。

1)企業から内定をもらう

>>経験者が教える!マレーシア海外就職を実現する4つのステップ

2)必要書類を提出する

>>マレーシアで海外就職!就労ビザ申請に必要な書類

3)承認レター発行

4)航空券の予約

5)マレーシア大使館に行って承認ビザの取得

6)渡航

マレーシア就労ビザの注意点

1)就労ビザの手続きは大学卒業以降

意外と知られていませんが、「マレーシアの就労ビザ手続き開始は、大学(最終学歴)を卒業してから」になります。

なぜか。

それはマレーシアの就労ビザ取得申請には大学の卒業証明書と成績証明書が必要になるからです。そのため、例えば私のように新卒でのマレーシア海外就職を目指す方は、大学在学中に就労ビザを取得することはできないのです。しかし冒頭でお伝えしたように、「就労ビザが認められなければ内定取り消し」という事態も免れません。したがって、「仮に企業からの内定は在学中にもらえたとしても、大学卒業をしたあとにビザの手続きに入る」ので、「卒業後の進路は100%補填されたものではない」といえます。

新卒での海外就職を目指される方はこのリスクを認識したうえで臨んでほしいと思います。

2)就労ビザの発行時期と期間

加えて、「就労ビザの発行時期と期間」にも注意してほしいと思います。特に「雇用期間:3ヶ月〜6ヶ月」「試用期間:3ヶ月」とある求人です。

どういうことかというと、6ヶ月間というのは、1年間のうち日本人がマレーシアにビザ無しで滞在出来る最長期間だからです。1度の入国で滞在出来る最長期間は3ヶ月間ですから、6ヶ月のうち一度近隣諸国や日本などに出国する必要があるということになります。最悪の場合、マレーシアに戻ってくる際に移民局に問われてしまう可能性もあります。

たとえ「試用期間」と表記されていたとしても、その試用期間もお給料などは発生する訳ですから、試用期間が開始される前の段階から就労ビザは会社から発行されるのかどうか、面接の際にしっかりと確認しましょう。「日本人だから大丈夫だろう」なんてことはありません。

「試用期間がある求人が悪い」ということではなく、上記に当てはまる求人の場合にはどのタイミングで就労ビザが発行されるのかを確認することが大切になります。

マレーシア就労ビザの基準はなに?

ビザ取得のためのポイントがあります。

それは、「この人材はマレーシアにどう貢献出来るかを端的・明確に示しているかどうか」ということ。

もう少し正確な表現でお伝えすると、

「前職・学校での経験が、マレーシアにどんな利益をもたらすのか」

という点を、「履歴書」という書面のみで伝えることが必要になるんです。「マレーシア海外就職では職歴3年以上が必須」といわれる理由はここにあります。職歴3年もあれば、本人が専門とする分野や経験が分かるからです。

たとえば飲食店から内定が出たとすると、「なぜローカルスタッフではなく日本人を雇う必要があるのか?」が明確でなければなりません。マレーシア人やミャンマー人を雇用した方が人件費は安く済みますし、国としては日本人ではなくローカルに雇用の機会を与えた方が国内の労働確保にもつながるからです。そのため、お寿司職人といった専門職の場合やマネージメント側としての採用であれば、「日本人であるあなたを雇う理由」を理解してもらえる可能性は高くなるということは、お分かりいただけるかと思います。

東南アジアの英語が話せなくても出来るお仕事として、コールセンターやカスタマーサポートといった求人がメディアでよく取り上げられています。これらの業界は政府からの優遇措置を受けていること、そして「日本語話者であること」が会社にとって日本人を雇う理由になるため、特別なスキルや経験がなくても内定、そしてビザが下りやすくなるというわけです。

就労ビザは強みでもあり、リスクでもある

このように、就労ビザ取得のポイントとなるのは、「ご自身の専門と今後との関連性」といえます。海外就職において履歴書が重視される傾向にあるのも、これが理由です。

ただし、ご自身や会社側がこの関連性を有していると判断しても、あくまでもビザ取得の可否は移民局の判断によって決まるということを覚えていただければと思います。移民局側の判断となれば、会社としては正直なところ、なす術がありませんし、責任も取り得ません。出来ることとしては、「採用したい理由」を移民局に伝えるほか方法がないのです。この事実を、まずは頭に入れたうえで、海外就職を検討していってほしいと思います。特にマレーシアは新政権に変わってから特に、就労ビザの取得が難しいといわれていますので、面接時にはしっかりとビザ手続きの要件等について確認しましょう!

ただし、逆に言えば就労ビザさえ発行されてしまえば、有効期限内はずっとマレーシアに滞在することができるということ。その間に現地で転職活動を進めるのも良し、起業準備を始めるのも良し。マレーシアを拠点にしてしまうことで、いろいろな可能性が広がると思います。

マレーシア海外就職に挑戦しよう

マレーシアには日本人の求人を出している企業が多くあります。大量採用をしているカスタマーサポートも多いくらいです。そのため、日本での今の生活に何となく不安を抱えている方や、海外生活に挑戦してみたい人などがいればぜひ一度、マレーシア海外就職に挑戦してみてはいかがでしょうか。

「就労ビザの取得」という壁はありますが、同じアジア圏で英語も通じるマレーシア。ネイティブレベルの英語が話せなくても生活はできますし、求人もあります。そのなかでご自身どんな仕事・生活を選ぶのかを考えていってほしいと思います。

SEE YOU SOON!

AOI

ayuchannn
ayuchannnland@gmail.com