【AOIのマレーシア生活】私が新卒海外就職を決意した本当の理由。「3.11東日本大震災」での被災経験と今の思い。vol.72

こんにちは!

マレーシアで新卒海外就職をした渡部 葵(AOI WATANABE)です。今回の記事では少し、わたしの過去についてお話しようと思います。

 

今日、3月11日。

東日本大震災から7年が経ちました。当時のわたしは高校2年生。14時46分で止まっている学校や自宅の時計は今でも忘れません。

実はわたしの実家、東北福島県で地元の高校を通っていたので、当時の大地震を経験しています。ちょうど地震があったときは体育の時間でバスケットボールをしていました。津波の被害はなくとも自宅は寝泊まりすることが出来ず、また余震も1時間に何度も繰り返されていたこともあり、卒業した小学校の体育館にて2週間ほど、集団で避難生活。そのあとは叔父の家で弟と一緒にしばらくお世話になりました。

 

体育館での避難生活ではお風呂やお手洗い、食事もままならず、はじめて、これまでの自分のありがたみが身に染みて。震災から数日後にやっと電話が繋がって、単身赴任中だった父の声を聞いたときは、涙が止まりませんでした。

「強くなりなさい」

父からの、この一言が、本当にわたしたち家族を強くしてくれたと思います。

 

当たり前にあったものが無くなって、いろいろなものが限られた生活。いわば「不足した生活」を送る中で考えていたのは、

「わたしたちはこの避難生活が終わったら元の生活にきっと戻れる。でも、知らない国のどこかには、この「不足した生活」と感じるこの生活を日常とする人々がいるのではないか」

ということでした。

そして、少しずつ少しずつ前に進む大人たちを目の前に、

「街の復興は”働く”ことにある。そしてその労働を生み出すために、わたしはビジネスを創り出す仕事がしたい」と将来の目標を掲げるようになりました。

水や簡易食、毛布など、国からの復興支援を受け、何も無かったわたしたちにとっては本当にありがたかった。ですが同時に、公的な動きには限りがあるということを身に染みました。このもどかしさと、自分の将来への意欲がバネとなり、高校2年生だったわたしは志望校を大幅に変更。

– 国民を守るために動いてくれた国・自治体はいったいどんな仕組みになっていて、どんな大人達が働いているのか?

– ビジネス(商売)を通じて人々の生活を物心ともに豊かにするために、わたしは何が出来るのか?

そんな思いから、母校である立命館大学の政策科学部に進学しました。

在学中はまさに、ずっと学びたいと思っていたことを学び、その度にたくさんのことを考えました。そして、福島から遠い京都の地でも、故郷東北のために様々な形で動いてくれた方が本当にたくさんいることに、正直驚きを隠せませんでした。自分が見えている世界は本当に小さいものだなと痛感したのを覚えています。

 

震災から1年半弱経った頃、Facebookで一瞬だけみた「河北新報社」という東北地域で有名な新聞社でのインターンシップ。この募集を見た時、ネットが使えず限られた情報しか入ってこなかった避難生活の頃を思い出し、即応募。外国人被災者をテーマに記事を執筆し、避難生活時に苦労した情報の収集だけでなく、自ら発信することの意義を学びました。

だからこそ、いまこうしてブログを書いているのかもしれません。

 

その他にも、「服を変え、常識を変え、世界を変える」というファーストリテイリングの経営理念が自分の目標と一致していると感じ、アルバイトとインターンシップに参加したり、東南アジアの政策の実態を知りたくてベトナムの専門研究を選択したり、今度は人々の生活が知りたくなって大学を突然休学してマレーシアに留学へ来たり…

そして就職活動中も、やはり「人々の生活を物心ともに豊かにする仕事はなんなのか?」そして「日本を外から揺さぶれるような仕事をしたい」という思いから、卒業してすぐに叶えられる新卒海外就職を決意して今に至ります。

まだまだ、まだまだではありますが、少しずつ目標を実現していきます。

 

 

わたしの今は全て、この2011年3月11日にあります。

 

「東日本大震災のことを忘れないで」というつもりはありません。ただ、

「東日本大震災で何か感じられたり目標に掲げることがあれば、それを忘れずに今を過ごしてほしい」

と思います。

 

最後に、東日本大震災で亡くなられた方々へ、ご冥福お祈り申し上げます。

そしてご家族やご友人、大切な人を亡くしてしまった方が、ご自身のことを責めること無く、今も健康で過ごされていますように。

今を一生懸命に生きることが、残されたわたしたちの使命です。

 

長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。

最近、いろいろと転機の時期だなと感じている私。また今日を機に、前に進もうと思います!

 

AOI